このシリーズでは、見た目も中身も一層輝く素敵な女性になれるような「おうちワイン術」を紹介していきます。

シリーズ第七回目は、おうちにいながらにして、海にいるような感覚を味わえる「おうちワイン術」。都会の喧騒を離れ、ただぼーっと海を眺めて過ごしたいけど、なかなか難しいという方も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事ではおうちで海気分が味わえるワインをご紹介したいと思います。「海に行きたいけど行けない!」という方は、ぜひ参考にしてください。

【スペイン】リアス・バイシャスのアルバリーニョのワイン

リアス・バイシャスとはスペインの西側、大西洋に面したガリシア州にあるワイン産地名。狭い湾や入り江が複雑に入り組んだ地形で、「リアス式海岸」の名前の由来にもなっています。

この地区で栽培されているブドウは、主にアルバリーニョという白ワイン用の品種です。海の近くで栽培されていることから、別名「海のブドウ」とも呼ばれています。

この地区のアルバリーニョのワインには、常日頃から海から吹き寄せる潮風を浴び、海に由来するミネラル分豊かな土壌から栄養分を吸い上げていることから、海の潮っぽい風味が感じられます。また、爽やかな柑橘系の香りも感じられるため、まるで海辺のレモン畑にいるように錯覚することも…。

合わせる料理としては、魚介類全般が相性良好ではありますが、特に甲殻類や貝類を使った料理がオススメです。

おすすめの銘柄:アルバ・マルティン

造り手はボデーガス・マルティン・コダックス。リアス・バイシャス地区を有するガリシア州を象徴するワイナリーとも言われる実力派です。

レモンやグレープフルーツなどの柑橘類を思わせる香りに、海の潮風を思わせる香りも漂います。味わいは豊かな果実味やミネラル感、深みのあるコクが特徴的。そして、ほのかに海を感じさせる塩気も感じられます。

まさにリアス・バイシャス地区のアルバリーニョの魅力が存分に引き出された1本です。

おうちにいながら海気分を味わいたいときにはピッタリと言えるでしょう。

【イタリア】サルデーニャのヴェルメンティーノのワイン

サルデーニャは地中海でシチリア島に次いで2番目に大きな島。古代から多くの民族がこの島を訪れていたこともあり、さまざまな文化の影響を受けながら独自の文化を築いてきました。

四方を海に囲まれていることから、豊富な海の幸に恵まれています。また、イワシの一大産地で、「サーディン(イワシ)」という言葉もサルデーニャが語源なのだそう。

そんなサルデーニャでは、さまざまな個性のあるワインが生み出されています。なかでも特に海を感じさせてくれるワインが、ヴェルメンティーノというブドウ品種から造られるワインです。

ヴェルメンティーノは黄桃や白い花などのアロマに、やわらかな口当たり、フレッシュな酸、後味にかすかなほろ苦さを感じさせるワインを生み出します。サルデーニャ以外の地域でも栽培されていますが、特にサルデーニャで栽培されているヴェルメンティーノのワインは、海に近い場所で栽培されているという地理的特性もあり、海の塩気を含んだような味わいが感じられます。

初めて飲むときは、少し「しょっぱい!」と感じるかもしれません。ですが、慣れてくると次第にクセになってしまう味わいです。

おすすめの銘柄:パーラ ヴェルメンティーノ イ・フィオーリ

https://www.amazon.co.jp/dp/B00A3KTEYU

造り手は1950年に南サルデーニャで創業したパーラ。サルデーニャ伝統のブドウ品種を使用し、品質重視のワイン造りをおこなっています。

グレープフルーツや花、植物を思わせる心地よい香りに、爽やかな清涼感、そしてほのかに塩分を感じる味わい、ほろ苦い余韻が特徴的。飲み込んだ後も海辺の潮風のような香りが鼻腔を通り抜けます。

魚介類を使った料理と特に相性が良く、オリーブオイルやトマトソースで調理した魚介料理に合わせれば、地中海の海辺にいるような気分が味わえるでしょう。

【フランス】ロワール地方のミュスカデのワイン

Chambord chateau at summer day, Pays-de-la-Loire, France

ロワール地方はフランス中央部を流れるロワール川流域に広がる広大なワイン産地。中世に築かれた古城が軒を連ねており、観光地としても人気を誇るエリアです。

実に広大な産地であるため、地区ごとに気候や風土も異なり、生産されるワインの個性もガラリと変わってきます。

そのロワール地方のなかでも「海のワイン」を生み出すのが、ロワール川河口付近に広がるペイ・ナンテ地区。この地区も大西洋に近い場所であるため、ブドウは海の影響を受けながら育まれます。

この地区で主に栽培されるブドウが、ミュスカデという品種のブドウです。ミュスカデから造られるワインは、爽やかな柑橘系の香りに、フレッシュな果実味と豊かな酸を持ち合わせたワインになります。また、貝殻や海藻を思わせるミネラル感も感じられ、まさに「海のワイン」の名にふさわしい味わいです。

なお、ミュスカデには「ムロン・ド・ブルゴーニュ」というシノニム(別名)があります。

また、ミュスカやミュスカデルというブドウ品種と混同されることがありますが、別物です。名前が似ているので、ちょっと紛らわしいですね。

おすすめの銘柄: アンフィボリット ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ 

造り手はミュスカデのワインのトップクラスの造り手に挙げられるドメーヌ・ランドロン。1999年にはビオロジックに移行し、2011年にはビオディナミ認証も取得している、自然と調和したワイン造りをおこなう造り手です。

滓とともに熟成させる「シュール・リー」製法を採用しており、柑橘系や白い花のフレッシュな香りに、クリーンな果実味、いきいきとしたミネラル感が特徴的。魚介類を使った料理とは抜群の相性です。

また、香りや味わいの主張が強すぎないため、シンプルな味付けの和食ともよく合います。

まとめ

海に行けなくても行った気分になれる、おうちで海気分が味わえるワインをご紹介しました。

もっと海感を出したいという方には、波の音のヒーリングサウンドをかけるのもおすすめです。

ワインの力を借りて、海に行けなくても行った気分を味わい、思う存分リフレッシュしてくださいね。

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