このシリーズでは、見た目も中身も一層輝く素敵な女性になれるような「おうちワイン術」を紹介していきます。
シリーズ第二回目は、恋人とおうちデートをするときに、二人の距離を縮めてくれる「ハートワイン」特集です。記念日から普段使いまで、さまざまなシーンで活躍してくれる「ハートワイン」を、合わせたい料理やおいしく味わうためのワンポイントアドバイス、そしてそのワインにまつわる「愛あるエピソード」などを含めてお伝えしていきますね。
恋愛がうまくいっている女性というのは、自然とキラキラと輝くもの。ぜひ貴方もワインの力を借りて、ステキなあの人との距離を縮めてみませんか?
目次
特別な日におすすめ!『シャトー・カロン・セギュール』
記念日や誕生日など、非日常的な気分を味わいながら愛を深めたいときにおすすめの1本が、ハートのラベルが印象的な『シャトー・カロン・セギュール』です。
産地や特徴は?
『シャトー・カロン・セギュール』の産地は、フランス屈指の銘醸地であるボルドー地方のメドック地区。メドック地区といえば、1855年のパリ万博に際し、当時勢いのあった60のシャトーが第1級から第5級まで格付けされた「メドックの格付け」があることで知られています。この「メドックの格付け」で格付けの対象になっているだけでも一流の証なのですが、『シャトー・カロン・セギュール』は、堂々たる第3級に格付けされているのです。
でも、肩書よりも大事なのは中身。それはワインも人も同じですよね。肩書は立派でも中身が伴わなければがっかりしてしまいますが、『シャトー・カロン・セギュール』の場合、第1級の格付けにも匹敵するほどのクオリティを持ち合わせているのです。恵まれた気候と土壌を活かし、徹底した品質管理のもとで生み出されており、エレガントな果実味や上品な酸味、なめらかなタンニンの見事なまでの調和を堪能することができます。まさに特別な日のディナータイムにピッタリの1本です。ぜひゆっくり時間をかけて、香りや味わいの変化を楽しみながら味わってみてください。
合わせる料理は?
せっかく特別なワインを飲むなら、食事にもこだわりたいところ。ワインに格を合わせ、高級ブランド牛のステーキや、一流レストランのテイクアウトの肉料理などがおすすめです。
おいしく味わうワンポイントアドバイス
『シャトー・カロン・セギュール』のように長期熟成されたワインは、一般的に抜栓直後は香りが閉じていることが多いもの。その美味しさを存分に味わうには、飲む前にワインを適度に空気に触れさせるといいでしょう。
お店などではソムリエがデカンタージュをしてくれますが、なかなか一般家庭では難しいかもしれません。そこでおすすめしたいのが、飲む当日の朝に抜栓しておくこと。抜栓し、5分くらいおいて、コルクをさかさまにして瓶口に差し込みます。そうすれば、ワインが空気に触れ、香りが適度に開いた状態で楽しめるようになるのです。
冬場で暖房をかけないのであれば、そのまま室内に置いておいてOKですが、春~秋の温かい時期は冷蔵庫に入れておき、飲む1時間くらい前から出しておくのがベストです。
愛あるエピソード
かつて、メドック地区の第1級のシャトーを含む多くのシャトーを所有するセギュール公爵という人物がいました。彼は、どのシャトーも大事にしていましたが、そのなかでも『カロン・セギュール』を最も大事に思っていたようです。それを裏付ける有名な言葉が、「我が心カロンにあり」。こうして、セギュール公爵の心があることを表すべく、ラベルにハートマークが描かれたのです。
恋人たちのシャンパーニュ、『キュヴェ・デ・ザムルー ブラン・ド・ブラン』
次に紹介するのは、『キュヴェ・デ・ザムルー ブラン・ド・ブラン』というシャンパーニュです。商品名にある『キュヴェ・デ・ザムルー』とは、「恋人たちのための特別なシャンパーニュ」という意味。青いハート型のラベルも洗練されており、まさに恋人同士で飲むのにピッタリなシャンパーニュです。
産地や特徴は?
『キュヴェ・デ・ザムルー ブラン・ド・ブラン』の産地は、フランスのシャンパーニュ地方でも銘醸地として知られるコート・デ・ブラン。なかでも高品質なブドウが育つ最高格付けの畑、「グランクリュ」のひとつであるオジェのシャルドネが100%使用されています。
きめ細やかな泡立ちに、レモンやリンゴを思わせる爽やかな香り、シャルドネらしい繊細さのなかに厚みとふくよかさも感じられる深みのある味わい。とてもエレガントな印象のシャンパーニュです。
合わせる料理は?
シャンパーニュは基本的に幅広い料理と相性が良いとされていますが、なかでもフォアグラやローストチキンなど、
・白~薄茶色の色合い
・ほどよくコクがある
料理とよく合います。
おいしく味わうワンポイントアドバイス
飲み頃の温度は6~8度。飲む少し前まで冷蔵庫で冷やしておくといいでしょう。
飲みきれなかったときは、シャンパンストッパーで栓をして冷蔵庫で保存してください。
シャンパンストッパーについてはこちらのコラムでも詳しく紹介しています。
愛あるエピソード
『キュヴェ・デ・ザムルー ブラン・ド・ブラン』を手掛けるアンリ・ド・ヴォージャンシーは、「結婚」をテーマに掲げるシャンパーニュの生産者。実際、そのメゾン(ワイナリー)には結婚をテーマとした博物館が併設されており、記念宝石や家具、調度品、衣装などのコレクションが数多く展示されています。また、ハート型のラベルの中をよく見ると、鳩のカップルがキスをしているのがわかりますが、鳩はフランスで結婚のシンボルなのです。
このようなことから、結婚祝いの贈り物にはもちろん、結婚を考え始めた二人にもピッタリな1本と言えるでしょう。
普段使いにもピッタリな、『コラソン・ロコ ティント』
『コラソン・ロコ ティント』はサッカー元スペイン代表のイニエスタ選手が手掛けるお手頃価格の気軽に楽しめるハートラベルのワインです。白と赤のハートが重なり合ったラベルもスタイリッシュですね。
産地や特徴は?
『コラソン・ロコ ティント』の産地は、スペインのカスティーリャ・ラ・マンチャ地方のマンチュエラ。特に赤ワインの産地として有名な産地です。
ブドウはテンプラニーリョとシラーを50%ずつ使用。ラズベリーやダークチェリーの香りに、豊かな果実味となめらかなタンニンが調和した親しみやすい味わいが特徴です。
合わせる料理は?
ワインと同様、カジュアルに楽しめる料理がマスト。ピザやソーセージ、焼肉などと好相性です。
おいしく味わうワンポイントアドバイス
飲み頃の温度は16℃前後。冬で暖房をつけなら室温でOKですが、暖房をつける場合や温かい時期なら冷蔵庫で冷やしておき、飲む1時間くらい前に室温に出しておくといいでしょう。
愛あるエピソード
『コラソン・ロコ』とは「熱狂的な心」という意味。この『ティント』のほかにも、赤白ロゼさまざまな『コラソン・ロコ』シリーズがあり、どれも手に取りやすい価格帯なので、ぜひ好みに合いそうなものを探してみてくださいね。
『コラソン・ロコ』の力を借りて、「熱狂的」なまでに恋する気持ちを高めてみてはいかがでしょうか?
まとめ
恋人とおうちデートをするときにピッタリの「ハートワイン」を3つご紹介しました。
この3つのワインに共通して言えることは、何らかの意味や理由があってラベルにハートが描かれていること。
そんな生産者の想いや哲学を借りて、恋人とのおうちデートをより充実したものにしてくださいね!