マインドフルネスとは。−あなたは今ここにある自分と向き合えていますか?

皆様は、マインドフルネスという言葉を聞いたことはありますか?

マインドフルネスとは、「意識を内側に集中させ、今ここにある自分と向き合う。」そんな状態のことです。

忙しい現代社会では、毎日時間ややるべきことに追われ、なかなかゆっくりと自分と向き合う時間がありません。また、会社ではこうしなければいけない、周りにこんな風にみられたいなど、意識が外に向いていることがほとんどです。

本来の自分が置き去りにされ、心と行動がバラバラになってしまっているため、知らないうちにストレスになっていたり、本心はそう思っていないことで、スムーズに事が運ばなくなっていきます。

こんな人は、マインドフルネスが必要かもしれません。

✔️頑張っているのに上手くいかない。

✔️何をやっても満たされない。

✔️忙しすぎて毎日時間に追われている。

✔️自分のやりたいことがわからない。

よくありがちなのは、毎日を充実させるというと、毎日なにか意味のあることをやらなければいけない!毎日誰かと会って楽しい時間にしなきゃいけない!毎日切磋琢磨して自分磨きをしなきゃいけない!と思っていませんか?

もちろんそんな事も必要です。しかしながら、毎日そんなことをしていると、本当の自分を忘れがちです。

バタバタしていると、意識が分散してしまい、集中力がなくなりうまくいかないスパイラルにはまってしまいます。

自分の内側に意識すると、本当に自分に必要なものがわかったり、直感が冴えたり、新しいアイデアが見つかったりします。

マインドフルネスで得られること。―仕事もプライベートもうまくいく!

では、マインドフルネスを取り入れることで、どんな効果が得られるのでしょうか?

主に次の3つが挙げられます。

―集中力が高まる。

普段外に向いている意識を内側に向けることで集中力が高まります。集中力が高まることで、パフォーマンスがあがります。

―ストレスが解放される。

内側に意識を集中させることで、いつも不安に思っていたり心配なことから開放されます。今ここにあることだけを受け入れることで、そんなに心配することではなかったとポジティブになれることもあります。

―直感力が上がる。

今ここにある感覚を意識する為、五感が磨かれます。感覚が研ぎ澄まされることで、直感力が高まり、正しい判断や、新しいアイデアが浮かんでくることもあります。

よく、活躍している人が、「起きるまえの目が覚めたか覚めないかで浮かんだことは頭で考えているよりすごい発想が湧く。」とか、一流のスポーツ選手が、「ある域に入った。」などということと似ているかもしれませんね。

さらに、先入観や常識にとらわれすぎず、自分の感覚を大事にし、今ここにあることをしっかりと受け止めて丁寧に生きていると、素敵な偶然をキャッチすることができます。

何よりも、満たされた気持ちで、日常が軽やかになり、仕事もプライベートも楽しくなることでしょう。

マインドフルネスにワインがいい理由。―なぜワイン?

いいことだらけのマインドフルネスですが、では実際どうやって行えばいいのでしょうか。

マインドフルネスを取り入れる方法は、瞑想がよく用いられていますが、一般的に次のようなことを行います。

① 心を落ち着かせ整える。

② 自分の意識を内側に集中させる。

③ 頭で考えず、今、ここにある自分の心をただただ感じる。

実は、これがなかなか難しいものです。瞑想や座禅などで、心を無にするとよく言われますが、気が散ってしまって雑念が入ってしまいます。

マインドフルネスを行う方法の1つとして、ワイン好きの皆様には、ワインテイスティングをおすすめします。

ワインテイスティングは、香り、色、舌触り、味、注がれる音に意識を集中させます。五感をフル活動させる効果的な方法です。

色(視覚)、香り(嗅覚)、味わい(味覚)、舌触り(触覚)、注がれる音(聴覚)で感じ、自分の感覚を研ぎ澄まします。ワインという媒体を使うことで、不思議と雑念が抜け、今ここにあるワインに集中し、自分がどう感じているかだけに集中することだできるのです。

ワインと静かに向き合うことで、自然と心も整い、ほろ酔いになることで体の力が抜けていきます。

時には普段気づけなかった本当の自分を発見できたり、正直な自分が出せたりすることもあるかもしれません。

ワインテイスティングのポイント。―大切なのはどう感じるか?

ワインテイスティングって難しそうと思ってしまうかもしれませんが、実はとっても簡単で楽しいです。「さあ、テイスティングするぞ!」と意気込まなくても、普段ワインを呑む時に次のようなことをちょっと意識してみてください。

「色」

まずは、視覚を使って外観から色調や濃淡を観察しましょう。グラスを少し傾けると色の違いがわかりやすくなります。

白ワインによく表現に使用される色は、「レモンイエロー」「グリーンがかったイエロー」「琥珀色」「オレンジ」などがあります。

赤ワインは、「紫」「ルビー」「ブラックチェリー」「レンガ色」などがあり、品種や熟成度合いによって変わってきます。

マインドフルネスでは、間違っているかどうかは気にせず、自分がどう感じたかが大切なポイントです。

「香り」

次は、嗅覚を使って香りを確認しましょう。グラスを少し回すと香りが立ちやすくなります。このことをスワリングと呼びますが、スワリングしすぎると香りが飛んでしまうので注意しましょう。

白ワインであれば、「白い花」「キンモクセイ」「ライチ」「パイナップル」「バター」「グレープフルーツ」「青りんご」などが使われます。

赤ワインは、「丁子」「カシス」「チェリー」「キャンディ」「ストロベリー」「黒トリュフ」「黒こしょう」など多様にあります。

マインドフルネスでは、どんな香りがしたかを感じるだけで十分です。

「味わい」

そして、最後に味覚を使った味わいを感じてください。味わいの表現は非常に複雑で、アタックと呼ばれる第一印象、酸味、甘み、苦味などをとらえていきます。合わせる料理で味に変化があります。いわゆるマリアージュというものです。

また、タンニン(渋み)やボディのように、触感を使った質感も感じてください。「ザラザラした」「ビロードのような」「重い」「コクのある」などが感じられます。

イメージしやすいように、いくつか例をあげると、白ワインには、「シャープな酸」「苦味」「辛口」「コクのある」などと表現します。赤ワインには、「ビロードのようなタンニン」「チャーミングな」「スパイシー」「重い」などの表現が使われます。

マインドフルネスでは、味わいも感覚を集中させ、どんな味がするのかを感じるだけで十分です。

また、ソムリエのワインテイスティングでは表現されませんが、聴覚を使った音も意識してみると五感全てをフル活動させることができます。

コルクを抜栓する音、ボトルからワインが注がれる音、グラスにワインが注がれる音、発泡による音など、聴覚を研ぎ澄ませるといろんなワインの音が感じられます。

まとめ

ワインを呑むと本当に幸せな気分になれます。心地よいアロマを嗅いで、美味しい食事とワインのマリアージュを想像しただけで心が満たされてきます。

また、ワイン会は、ワインの話で盛り上がることで、普段の不満や他人の悪口などが出てこないのも魅力の一つです。

ワインは人を幸せにする。まさにそれだけでもワインでマインドフルネスといえますね!