「マリアージュ」とはフランス語で「結婚」を意味する言葉。ワイン用語においては「ワインと料理の相性が非常に良いこと」を表しています。
これまでのコラムでは、マリアージュのコツとして、ワインと料理の「色」や「ボリューム感」、「テイスト」、「産地」を合わせるということについてお話ししました。
今回は、ちょっと難しく感じるかもしれませんが、ワインと料理の「テクスチャーを合わせる」という方法を見ていきましょう。
「そもそも、テクスチャーって何?」というところですが、「テクスチャー」という言葉には「感触」や「質感」、「手触り」などの幅広い意味があります。ワインや料理における「テクスチャー」は、あえて日本語に訳すなら、「食感」や「舌触り」といった言葉がしっくりくるのではないいでしょうか。
例えば、「サクサク」とした食感の天ぷらには「シュワシュワ」と泡がはじけるスパークリングワイン、「トロ~リ」としたビーフシチューには「とろっ」と濃厚な味わいの赤ワインがよく合います。
感覚的な話で少々わかりにくいかもしれませんが、あまり難しく考える必要はありません。ぜひ、あなたの直観を大切にしながら試してみてください。ワインと料理のテクスチャーがピタッとあった時の感動は、筆舌に尽くしがたいものがありますよ!