「マリアージュ」とはフランス語で「結婚」を意味する言葉。ワイン用語においては「ワインと料理の相性が非常に良いこと」を表しています。

これまでのコラムでは、マリアージュのコツとして、ワインと料理の「色」や「ボリューム感」、「テイスト」を合わせるということについてお話ししました。

今回は、ワインと料理の「産地を合わせる」という方法を見ていきましょう。

ある地方の郷土料理とその土地のワインというのは、基本的に好相性です。理由はハッキリとはわかっていませんが、おそらく長い歴史のなかで、お互いの味わいが寄り添うように進化してきたからだと思われます。

例えば、トマトとモッツアレラチーズを交互に並べてバジルをかけた「カプレーゼ」は、イタリアのナポリを州都とするカンパーニア州の郷土料理。そのため、グレコやフィアーノといった品種のブドウから造られるカンパーニア州の白ワインがよく合います。

そして、そのワインで通すなら、メインディッシュには同じくカンパーニア州の郷土料理である「アクアパッツァ」や「ペペロンチーノ」などを用意してみてはいかがでしょうか?

料理がどこの国や地方の郷土料理かわからなくても、ネットで調べればすぐにわかります。

まずワインありきで、その産地の郷土料理を用意するもよし、逆に料理ありきで、その料理のふるさとのワインを用意するもよし。

ワインや料理に関する知識も身に付き、おいしいマリアージュも堪能でき、そしてその地に行った気分も味わうこともでき…。お得感満載の方法なので、ぜひ試してみてくださいね。