このシリーズでは、見た目も中身も一層輝く素敵な女性になれるような「おうちワイン術」を紹介していきます。

シリーズ第六回目は、梅雨のジメジメとした気候や、どんよりとした気持ちに打ち勝つ「おうちワイン術」。雨が続くと、出かけるのも億劫になったり、いまひとつ調子も上がらないということもありますよね。そこで、この記事では、外は雨でも気持ちは晴れやかになれる「梅雨の時期にピッタリなワイン」をご紹介します。雨にも負けずにキラキラ笑顔で過ごしたいという方は、ぜひ参考にしてください。

梅雨の時期にはどんなワインを選んだらいい?

雨が多く、ジメジメと蒸し暑い梅雨。その湿気と熱気に食欲までもが奪われそうですが、食べないのはNG。「食べないと痩せられるのでは?」と思われるかもしれませんが、食べないと筋肉量が低下し、基礎代謝が悪くなるため、結果として太りやすい体質になってしまいます。また、ビタミンやミネラルなどの栄養素が不足し、お肌はカサカサ、髪はパサパサになるなど、健康面や美容面で大きくマイナスです。そのため、この時期は適度に食欲を増進させてくれるような、酸味の効いた爽やかなワインを選ぶといいでしょう。

ワインの味わいを構成する要素のひとつである酸味には、唾液を分泌させ、食欲を増進させる効果があります。また、酸味には食事に爽やかさをプラスする効果もあるため、酸味の効いたワインはジメっとしたこの時期にピッタリなのです。

以下、この時期にピッタリな爽やかなワインの具体的な産地やブドウ品種、銘柄などを見ていきましょう。

シャルドネ主体のシャンパーニュ

シャンパーニュとはフランスのシャンパーニュ地方で瓶内二次発酵という製法で造られるスパークリングワインのことをいいます。そのため、「シャンパン」という単語をスパークリングワインの総称として用いるのは、正確には誤りなのです。

シャンパーニュは多くの場合、複数のブドウ品種をブレンドして造られます。使用されるブドウ品種は、主にピノ・ノワール、ムニエ、シャルドネの3種類。このうち、ピノ・ノワールとムニエの品種の使用比率の高いシャンパーニュは、コクのある味わいに仕上がります。一方、シャルドネの使用比率が高いと、酸度が高く、スッキリした味わいに仕上がります。そのため、スッキリしたものが欲しくなる梅雨時期には、シャルドネの使用比率が高いシャンパーニュが特に美味しく感じられるはず。また、シャンパーニュ特有の「特別感」が、雨で落ち込みがちな気分を盛り上げてくれるでしょう。

おすすめの銘柄:アンリオ ブラン・ド・ブラン

アンリオは200年以上もの歴史を持つ、老舗のシャンパーニュの造り手です。そのシャンパーニュのラインナップのなかでも、こちらのシャルドネを100%使用した「ブラン・ド・ブラン」は、アンリオの特徴とも言えるエレガントさを見事に表現しています。

キメ細やかで上品な泡立ち、柑橘類や白い花などを思わせる可憐な香り、フレッシュな果実味にキリッとした酸が特徴的。その一本筋の通ったような気品ある味わいに、背筋がピンと伸びるような感覚を覚えるでしょう

調子がいまひとつ上がらないときや、シャキッとしたいとき、それから頑張った自分へご褒美を贈りたいときなどには特におすすめの1本です。

ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランのワイン

ソーヴィニヨン・ブランはフランスのボルドー地方が原産とされる白ワイン用のブドウ品種です。ソーヴィニヨン・ブランから造られるワインは、柑橘類やレモングラスなどのハーブ類、芝生などのグリーンを思わせる爽やかな香りと、フレッシュな果実味、シャープな酸味が特徴的総じて爽やかな印象のワインになります

このような特徴が特に際立つのが、ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランのワインです。そのため、ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランのワインは、広々とした草原で心地よい風を浴びているときのような爽やかな気分をもたらしてくれます。また、梅雨の時期に食べたくなるような、比較的あっさりとした料理によく合うというのもポイントです。

おすすめの銘柄:ブランコット・エステート クラシック ソーヴィニヨン・ブラン

ソーヴィニヨン・ブランの銘醸地として知られるニュージーランドのマールボロで、初めてソーヴィニヨン・ブランのワインを世に出したワイナリー、ブランコット・エステートのワインです。

グレープフルーツやハーブが鮮やかに香り、凝縮感のある果実味といきいきとした酸味がバランスよく調和。ほろ苦い余韻とともに、非常に爽やかな印象を受ける1本です。

特に相性が良い料理は、サラダやゴーヤチャンプルーなどの緑の野菜を使った料理や、大葉やネギなどの薬味の効いた料理など。この時期に食べたくなるような料理と相性が良いのも嬉しいですね!

ポルトガルのヴィーニョ・ヴェルデ

ヴィーニョ・ヴェルデとは、ポルトガルの北西部、スペインとの国境を流れるミーニョ川の南側に広がる広大なワインの産地で造られる白ワインです。通常、ワインは完熟したブドウから造られますが、ヴィーニョ・ヴェルデでは完熟前の酸度の高いブドウからワインが造られ、発酵が終わる手前で瓶詰めされています。このような特殊な製法から、わずかな炭酸を含んだ、豊かな酸と清涼感のある味わいのワインに仕上がるのです。そのため、爽やかさが欲しい時にはピッタリのワインと言えるでしょう。

ちなみに、「ヴィーニョ・ヴェルデ」を直訳すると「緑のワイン」となりますが、決して緑色の液体のワインではありません。「ヴェルデ」には「若々しい」という意味もあり、「若々しいワイン」と訳した方がしっくりとくる気がします。

おすすめの銘柄:ヴィーニョ・ヴェルデ ヴェルデガ ブランコ

ポルトガルのヴィーニョ・ヴェルデ地区のワインの協同組合を前身とする、ヴェルコープ社が手掛けるヴィーニョ・ヴェルデです。

レモンやライムなどの香りに、微かな泡立ち、豊かな酸味とミネラルを感じる、軽快かつ爽快感あふれる味わいが特徴的。白身魚のお刺身やカルパッチョのような軽めの料理から、天ぷらや唐揚げ、フライなど幅広い料理と相性良好です。

「ちょっと今日はスッキリしないな」というときは、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか?

まとめ

外は雨でも気持ちは晴れやかになれる「梅雨の時期にピッタリなワイン」をご紹介しました。

どんな天気であっても、気持ちさえ晴れやかなのであれば、おのずと笑顔になれるはず。ぜひあなたもワインの力を借りて、キラキラ笑顔の毎日をお過ごしくださいね。

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