国産ワインや輸入ワインなど、多くのワインに「酸化防止剤」が添加されています。
「添加物」という言葉に敏感な方も年々増えてきていて、自然派ワインや無添加ワインなど「安全」を示唆するような表記のあるボトルを手に取ってしまうこともあるはずです。

日本では、酸化防止剤を使用した場合はラベルへの記載が義務づけられていて、添加量もワイン1kgにつき二酸化硫黄として0.35g以上残存しない範囲での使用と厳しく定められています。

酸化防止剤に含まれる二酸化硫黄は、強い殺菌作用発酵停止作用を持ち、ワイン醸造には欠かせない存在となっています。

二酸化硫黄を大量に吸い込んでしまった場合は呼吸器に対して悪影響がありますが、ワインに使われている量を飲んだところで全く無害と考えてよいです。

また、二酸化硫黄の瓶内の量は時間の経過と共に減少していき、多くのワインは瓶詰めから半年〜1年後には、ほぼ二酸化硫黄が残っていない状態となっています。

酸化防止剤やそれに含まれる二酸化硫黄は人体に良い影響を与えるような健康成分ではありませんが、普通に市販されているワインに含まれる量であれば、人体に問題は無いと言ってもいいでしょう。

酸化防止剤についてはそこまで敏感に気にはせず、楽しく美味しくワインを楽しみましょう!