ワインテイスティングで自分を知る。−本来の自分を取り戻そう。
普段生活していると、こんなことはないですか?
✔︎常に周りからどう思われているかが気になる。
✔︎間違ったらどうしようと自信がなく、なかなか発言できない。
✔︎人のことが羨ましくなり、いつも自信がもてない。
人は誰でも評価されたい、よく見られたいと思っています。また、情報があふれる世の中において、誰かの作った流行や価値観についつい自分も合わせないといけないような気分にもなったりしませんか?
例えば、本当はこんな洋服は似合わないけど、流行りだから着ているとか、他人と比べて自分の生活はかっこよくないなど、軸が「他の何か」になってしまっていることがよくあります。
この状態でいると、いつの日か本当の自分を見失い、知らないうちに大きなストレスになっていたり、いつも何かがのしかかっている心が重い状態に陥っていきます。
余計なものを削ぎ落とし本当に自分に必要なものだけを大事にしたシンプルな生き方をすると、今で背負っていた大きな荷がおり、心が晴れやかになることができます。
マインドフルネスは、自分の身体や心の状態に気づく力をつけるというメリットがあります。自分と向き合うことで、本当の自分に気づくことができ、自分らしさを取り戻すことができるおすすめのエクササイズです。
まずは、ワインテイスティングで、自分とじっくり向き合い、「自分がどう感じるか?」を感じ取る練習を始めてみてください。
多様性を知り個性の大切さを知る。−ワインと人は似ている。
ワインと人はとても似ています。ワインの魅力はその多様性にあり、国、品種、ヴィンテージ(造られた年)、さらには瓶ごとにも熟成具合などにより違いがあります。
ワインは世界中にたくさんの銘柄があり、品種も様々で、一生かけても世界中の全てのワインを制覇するのは難しいと思います。
また、同じワイナリーの同じヴィンテージであっても少しずつ違いがあり、全く同じものに出会えないというのが飽きることなく楽しめるワインの魅力の1つともいえます。
人も同じです。生まれた国や、人種、生年月日、血液型などによって分けられることはできますが、全く同じ人というのはこの世に存在しません。環境によっても性格が変わるという点においても、ワインと非常に類似するものがあります。
つまり、ワインも人も唯一無二の存在で、それだからこそおもしろいのです。
しかしながら、現代社会では、なにか人に合わせていかなければいけない、人と違うことは変わっていると言われる不安などから、常識やトレンドについついとらわれがちになってしまいます。
ワインも同じ境遇にあります。評価の高いワインは高値で取引できることなどから、生産者によっては、世間が求める評価の高いワインに似せようとする人もいます。もちろんよい技術はマネをすることで、良い品質になるのですが、合わせすぎてしまうと、ぶどう本来の個性がなくなります。
ワインは、水を加えないぶどう100%のアルコールのため、ぶどうで味が決まる、といっても過言ではありません。ぶどうは、その土地の土や環境で味わいも変わるため、その土地の特徴により良いワインができるため評価が高い、いわゆるテロワールに影響されています。
つまり、違う土地で育ったぶどうを使って無理やりブルゴーニュの高価なワインに似せて作ろうとしても、なかなかうまくできないのです。よく似たようなもににはなるかもしれませんが、それでは人の心を動かすことはできませんね。
人も全く同じではないでしょうか?流行っているからといって、無理に合わせたメイクやヘアスタイルは、どこかちぐはぐなものになってしまい、その人本来の魅力が軽減されてしまいます。うまくトレンドを取り入れて自分のスタイル(個性)にできている人は素敵ですよね。
もしくは、トレンドにとらわれず、コンプレックスでさえ、自分の個性ととらえ自信を持って表現できていると、かっこいいなーと思ってしまいます。
つまり、ワインも人も個性が非常に大事ということです。
「ありのまま」とか、「世界に1つだけの花」という言葉が世の中に受け入れられてきた近年ですが、まだまだ小さなことで常識や周りの誰かが作った価値観で生きてしまうことが多い現状です。
そんな時は、ちょっと変わったワインを飲んでみてください。
自分で見つけるのが難しいなら、お店の人に、「ちょっと変わったワインください。」と頼めばOKです!
そして、お店の人にそのワインの魅力などを聞いてみてください。もしかしたら最初は、いつもとは違うので美味しくなく感じるかもしれません。でも、お店の人が言っていた魅力を意識すると、「なるほどこういうのもあるんだ。」と違った角度で楽しめます。
いつも好きなタイプばかりを呑んでいると、新しい発見もできないため、この方法はワインの好みの幅を広げるにもおすすめです。ワインの個性を是非楽しみましょう。
ワインは自分の感覚で楽しむもの。−自信を持って表現しよう。
お正月の番組で、どちらのワインの方が高級かというのを当てる芸能人を格つけしたりしていますよね。良いものがわかるかどうかということで楽しい内容ですが、普段ワインを飲む時は正解を出す必要はありません。
5000円のワインでも、100万円のワインでも自分が美味しいと思うものを、堂々と選んでください。むしろ5000円のワインが十分美味しいと思えばラッキーですよね。
ワイン会などでも、誰かが美味しいといったから、高いワインだから美味しいと言わなければいけないというのはナンセンスです。
自分が美味しいと思うなら美味しいと表現することが大切です。考えてみてください。どう頑張っても他人の舌や鼻をもつことは不可能です。その人がどう感じているか同じ感覚になるなんてことは一生無理な話です。ならば、他人の感覚より自分の感覚を大事にした方が気持ちがいいですよね。
もちろん他人がどう感じているかを参考にすることもワインテイスティングの醍醐味です。ただ、「自分の感覚はあっているんだろうか?」「間違っていたらどうしよう。」など、正解を気にしすぎるとワイン本来が楽しめなくなってしまいます。
ワインは、自信を持って自分がどう思うかを表現するという練習にもなるのです。また、他の人が違った表現をしても受け入れることも重要です。
ワイン会は、みんなでワイワイとワインについて語り合える最高の場です。普段自分の意見がいいにくいなと思っている方は、是非一度ワイン会に参加してみてください。知識などなくてもワイン好きであれば、すぐに打ち解けることができます。
まとめ
ワインも人もその個性を知り、受け入れることで楽しみが倍増します。自分らしく生きると、自然と今までうまくいかなかったことも好転していくことでしょう。
周囲や常識にとらわれすぎず、「今、ここにある自分」を大切にすることで、本来の自分を取り戻すことができます。
ワインは、自分らしく生きることの大切さを教えてくれます。正直な自分に還り、自分の人生を歩んでいきましょう。