ワインテイスティングで、自分の意識を内側に集中させ感覚を研ぎ澄ますことで、あなたの五感は目覚めます。

今回は、嗅覚を使い、香りを捉えていきましょう。

ワインには、次の3つのアロマ(香り)があります。

第1アロマ−ぶどうそのものの香り。

品種によって違います。花や果実、スパイスの香りに例え、ソーヴィニヨンブランなら白い花、ゲヴェルツトラミネールならライチの香り、シラーならコショウの香りなど、特徴がはっきりとわかりやすいです。

第2アロマ−発酵や醸造に由来した香り。

造り方によって発生する香りで、ボジョレーヌーヴォーなど若い赤ワインに感じられるキャンディー香や、シャルドネなどの白ワインに感じられる、発酵時に発生する(マロラティック発酵)による、カスタードクリームや杏仁豆腐のような香りがあります。

第3アロマ−熟成に由来する香り。

ブーケとも呼ばれ、第1アロマが熟成したことによる香りです。バニラ、なめし革、腐葉土、紅茶、ドライフルーツ、トリュフなど様々で、これらが他のアロマと結びつくことで複雑で深みのあるワインとされます。

ワインは、アロマを楽しむことも醍醐味です。意識を内側に集中させ嗅覚をフルに使うことで、あなたの五感力も研ぎ澄まされます。次回は「味覚」についてお話しします。