「マリアージュ」とはフランス語で「結婚」を意味する言葉。ワイン用語においては「ワインと料理の相性が非常に良いこと」を表しています。
これまでのコラムでは、マリアージュのコツとして、ワインと料理の「色」や「ボリューム感」を合わせるということについてお話ししました。
今回はもう一歩踏み込んで、ワインと料理の「テイストを合わせる」という方法について見ていきましょう。
一般的に、ワインと料理の味わいに何らかの共通点を持たせると、相性が良くなる傾向にあります。
たとえば、野菜のマリネやレモンソース仕立てのムニエルなど、酸味が味わいの中心にある料理には、同じく酸味が効いたワインがよく合います。
ほかにも、甘いデザートに甘口のワインという組み合わせもおすすめです。コース料理の最後のデザートタイムに、貴腐ワインやアイスワインなどの甘口ワインを勧められた経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
一見くどそうに感じますが、甘口ワインには適度に酸が含まれていることから、口の中でベタっとしたり、もたつくようなことがなく、甘いデザートの味わいをさらに引き立ててくれます。
このように、人と人も共通の趣味や考え方など、何らかの共通点があると仲良くなりやすいのと一緒で、ワインと料理にも共通のテイストを見出してあげると、ぐっと距離が縮まるのです。
最初は難しく感じるかもしれませんが、次第にコツがつかめてくると思いますので、ぜひ試してみてくださいね。