ゆっくり私時間の作り方。ワインを通じて自分に還る。

普段外出する前に、鏡をみて、メイクは整っているか、服装は変じゃないかなど、外側についてしっかり確認しますよね。しかしながら、自分の内側を確認している人は少ないのではないでしょうか。

忙しい日常では、仕事を頑張る自分、家族の為に頑張る自分、世間体を保つ自分など、周りに期待される自分を演じてしまうことが多いです。

時にはゆっくりと自分時間を作り、自分の内側について確認する時間を作ることも必要です。

ワインテイスティングは、ワインとじっくり向き合うことで、ココロが整います。また、五感を解放することで、リラックス効果があり、本来の自分を取り戻すことができます。

温かい照明の下で、好きなワインをお気に入りのグラスでゆっくり味わうだけでも、慌ただしかった時間がリセットされ、気持ちがゆっくり落ち着きます。

ブラインドテイスティングのすすめ。ワインを通じて自分を知る。

さらにしっかり自分と向き合いたい場合は、ブラインドテイスティングがおすすめです。

ブラインドテイスティングとは、何種類かのワインを銘柄がわからないよいにグラスに注ぎ、1つ1つのワインを先入観なしにテイスティングしながら、どう感じるか、どう違うかなどを観察していく方法で、ソムリエ試験などにも取り入れられています。

人はどうしても、これはピノ・ノワールですといって飲むと、頭がその情報に合わせようとしてしまい、ピノ・ノワールの特徴をとらえようとしてしまいます。

また、高いワインですと言われると美味しく感じたり、固定概念にとらわれて、自分の感覚が置き去りになってしまうこともよくあります。

ブラインドテイスティングのいいところは、全く情報がないままで、テイスティングを行うので、自分がどう感じるかを正直に見つけることができます。

ワインに使用されるぶどうの品種は、10,000種以上あるといわれています。ワインは、水などを加えず、ぶどう100%で造られるアルコールです。その為ぶどうの品種によってワインの特徴も変わってきます。

以下の6つの品種のワインを用意し、どのワインかわからないようにボトルに紙をまき、1から6までそれぞれに番号を書いてください。

白ワイン 

ソーヴィニヨン・ブラン、リースリング、シャルドネ

赤ワイン 

ピノ・ノワール、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー(ズ)

次に、6つにグラスを用意し、1から6のワインを注いでいきましょう。その際に、グラスの下に白い紙を引き番号を書いておきます。

早速テイスティングを始めます。色、アロマ、味わい、触感など、1つ1つ自分の五感を使って丁寧に感じてください。そしてそれぞれのワインの特徴をメモしていきましょう。

テイスティングは、白ワインから始め、次に赤ワインというように進んでください。赤ワインは特徴が強いため、赤ワインから始めると白ワインの特徴が捉えづらくなるためです。

最後に、ボトルの紙をとり、どの品種だったかを確認します。

ブラインドテイスティングでワイン占い!あなたのタイプはどれ?

さて、あなたの好きなワインはどの品種でしたか?面白いことに、自分が好きな品種は、自分と似ているところがあります。

ソーヴィニヨン・ブランを選んだあなた

ソーヴィニヨンブランの特徴は、外観は、グリーンがかった薄いイエローで、若くてフレッシュです。香りは、草原にある野草の小さい白い花のイメージです。味わいは、ハーブのようなニュアンスがあり、緩やかな酸とフルーティな味わいです。

ソーヴィニヨンブランは、フランスとニュージーランドが有名ですが、ニュージーランドの方がより青々しい感じがします。

ソーヴィニヨン・ブランを選んだあなたは、フレッシュで草原の小花のようなイメージから、「都会よりも自然あふれる環境が好きで、飾らず少女のような純粋な心を持ったタイプ」ではないでしょうか?

リースリングを選んだあなた

リースリングの特徴は、レモンイエローのように透明感のある薄い色をしています。酸がキリッと際立っているのが特徴で、裏腹にハツミツやアカシアの花のような甘さも感じられます。

リースリングは、フランスのアルザス地方やドイツが有名ですが、オーストラリアやチリなどでも多く造られています。ヨーロッパなど寒い地域で造られたものほど酸がキリッとしています。

リースリングを選んだあなたは、甘さとキリッとした酸がを持ち合わせた特徴から、「可愛いらしく甘いイメージである反面、芯があるしっかり者」ではないでしょうか?

シャルドネを選んだあなた

シャルドネの特徴は、ぶどう自体の特徴というより、造り方や環境によって影響が出やすい品種といわれています。濃いめのイエローのものが多くやや厚みがあります。香りは、ミネラルや石灰の香り、発酵によるバニラやバナナのような香りや樽発酵のものはしっかりとした樽香が感じられます。そして少し苦味があるのも特徴です。

白ワインの中では長期熟成にも向いているので、ブルゴーニュなどの高級白ワインなどもシャルドネを使ったものが多いです。

シャルドネは世界各地で頻繁に造られていますが、フランスのシャブリは、牡蠣によく合う酸がしっかりしたミネラル分が感じられる味わいで、ブルゴーニュは、熟成された複雑な味わい、アメリカは、酸が緩やかで樽香がしっかり感じられる香ばしい味わいになります。暖かいところで栽培されたものは、パイナップルやバナナなどの南国の黄色い果実の風味が強く出ます。

シャルドネを選んだあなたは、国によってもタイプが分かれます。フランスなどヨーロッパのシャルドネを選んだあなたは、辛口で少し苦味がある熟成したシャルドネのイメージじゃら、「大人の雰囲気のしっかりした品のある貴婦人のようなタイプ」といえるのではないでしょうか。

また、アメリカなどのニューワールドのシャルドネを選んだあなたは、酸がまろやかでコクのあるシャルドネのイメージから、「大きな心で人を包み込む、肝っ玉母さんのような偉大さがあるタイプ。」ではないでしょうか。

ピノ・ノワールを選んだあなた

ピノ・ノワールの特徴は、赤ワインの中では色は薄く、透明感のあるルビー色をしています。ラズベリーや、イチゴのような赤いベリーの香りで、渋みが少なく酸がほどよくありエレガントな味わいです。タンニンが少なめですので、シルクのような舌触りと表現されることもあります。

また、ピノ・ノワールは栽培が難しく非常に手間のかかる品種といわれています。フランスのブルゴーニュを代表する品種としても有名です。

ピノ・ノワールを選んだあなたは、エレガントで、扱いにくく、はまると大金をどんどん貢いでしまうほど魅力があるというイメージから、「女子力が高くモテモテで常に男性の注目を浴びるちょっとお金のかかる?タイプ」ではないでしょうか?

カベルネ・ソーヴィニヨンを選んだあなた

カベルネ・ソーヴィニヨンの特徴は、深みのある紫がかった濃いルビー色をしています。カシスや、プラムなどの黒いベリーの香りがします。しっかりしたタンニンがあり、ガシッとした重めの赤ワインです。ボルドーの代表品種としても有名です。

カベルネ・ソーヴィニヨンを選んだあなたは、重厚さやボルドーの格つけされたイメージから、「勤勉で、有名企業の役職や教員など、しっかりしたキャリア志向のタイプ」ではないでしょうか?

シラー(ズ)を選んだあなた

フランスではシラーと呼び、オーストラリアのものは、色んな種類のシラーを混植して栽培されることからシラーズと呼ばれています。特徴は、黒っぽい紫のガーネット色をしています。香りに特徴があり、ブラックベリーに黒コショウの香りがします。タンニンが豊かで、スパイシーでジューシーな味わいがあり、非常に力強くパンチが効いています。

シラー(ズ)を選んだあなたは、スパイシーで骨格がありパンチが効いているイメージから、「頑固者で、人の意見には流されず、ちょっと辛口な意見も言える自分にも厳しいタイプ」ではないでしょうか?

まとめ

ワインは、知れば知るほど楽しみがある深みのある飲み物です。ワインと一緒にゆっくり時間を過ごし、自分の心とゆっくり向き合ってみてください。今まで気づかなかった「自分」を発見できるかも知れません。