【ワインで豊かな人生 Vol 1】今回は過去に40ヶ国200都市を旅したソムリエが、今までの旅の中で最も感激した「ワイン好きにはたまらないスポット」を4つに厳選してご案内します。きっとワイン好きのあなたはすぐにでも行きたくなるはず。

1 スペイン サン・セバスチャン

 まずは情熱の国スペインのバスク地方にある「世界一の美食の街」とも呼ばれているサン・セバスチャンです。人口わずか18万人の小さな都市ですが、ここには世界的にも有名なレストランやバルがひしめき合うように点在しています。

サン・セバスチャン最大の魅力は、所狭しと並ぶ多くのバル。ここで生まれたスペインならではの小皿料理「ピンチョス」は様々な食材を使い、お店ごとに工夫を凝らして創作されています。グルメな方には間違いなくハマる場所です。

世界で一番の路面飲食店の数を誇るサン・セバスチャンでは、長居は禁物。むしろサクッと飲んで食べたら隣に移動…のようないわゆる「飲み屋のはしご」が5、6件と楽しめる街です。私も当時は毎日バルに繰り出してはワインと絶品タパスを堪能しつつ、何軒もはしごしていました。

食事とワインを楽しみに世界中からグルメな美食家が集まっているので、行き交う人々はみんな幸せそうな顔をしています。最先端のガストロノミーを体験して、カジュアルにワインを楽しめるサン・セバスチャン。是非行っていただきたいです。

2 ジョージア トビリシ

お次は「ワイン発祥の国」と呼ばれているジョージア。8000年の歴史を誇る伝統的な製法でつくられるジョージアワインは、他のワインとは一線を画した独特な味わいを楽しめます。

旧市街のトビリシにはたくさんのワインショップが並び、気になるワインがあるといろいろとオススメしてもらえます。またジョージアの郷土料理も美味しく、様々なヴァリエーションでワインとのマリアージュを楽しめるのが魅力的!

なかでもオススメは旧市街にあるワインバー「Vino Underground」。こちらのマスターはしっかりとテイスティングの際にワインの特徴や味わいを説明してくれます。

ここで出されているテイスティングセットは、白、ロゼ、アンバー、赤と4種類を堪能できるセット。現地で作られているアンバーワインは今世界中でトレンドになっているオレンジワインのルーツとも言えるワインです。

何よりジョージアは治安が良くて、料理が美味しい。ワインも素晴らしい上に物価も安いという果てしなく素敵なポイントが詰まった、ワインラバーにはたまらないスポットです。

また、首都のトビリシから少し離れたカヘティ地方では、ジョージアならではの独自の製法で作っているワイナリーがたくさんあるので、お時間があれば是非ワイナリー訪問にいくことをオススメします。

3 アルゼンチン メンドーサ 

お次は南米、アルゼンチン!

アルゼンチン北部に位置するメンドーサは南アメリカ大陸で最も有名なワインの銘醸地。この地域では、「マルベック」というぶどう品種が盛んに栽培されています。

このマルベックが生み出すワインは非常に濃厚で飲みごたえのある仕上がりになっていて、フルボディの赤ワインが好きな方にはピッタリ。

それに加えて実はアルゼンチンは、牛肉の消費量が世界一!脂身のすくない赤身のステーキと現地の赤ワインとのマリアージュがとにもかくにも最高なんです。

まずは現地のメルカドで赤身の塊肉を仕入れたら、ワインショップでフルボディの赤ワインを選定しましょう。3~5ドルの安いワインでもクオリティは抜群です。あとはゲストハウスに戻ったら、キッチンでステーキを焼きながら豪快に赤ワインをポンッとあけるだけ。

当時はステーキの塩胡椒のシンプルな味付けに飽きたら、バックパックから醤油とわさびを取り出していただいていました。ジューシーで噛みごたえのある牛肉と、濃厚で渋みがしっかりあるマルベックの赤ワインとのマリアージュは完璧!アルゼンチンを訪れる際は、ステーキに合わせる「わさび」と「醤油」をお忘れなく。

4 アメリカ カリフォルニア 

最後はアメリカの西海岸、カリフォルニアです。

カリフォルニア州といっても日本の国土以上の広さがあります。南はロサンゼルス、北はサンフランシスコ、更に北上したところにカリフォルニアワインの最高峰、ナパバレーがあります。

ナパバレーは世界でも有数なワイン観光スポットで、今や本家のフランスのボルドーを抜いて訪問数が世界一となっている注目の場所です。

当時は南のロサンゼルス近くにあるサンタバーバラを起点に、中部のモントレー、セントラル・ヴァレー、ナパ、ソノマとバスで徐々に北上していくスタイルで行きました。どこまでも続く広大なブドウ畑を目の前にしてテイスティングする時間はただただ至高。

カラッとした心地よい気候と見晴らしの良いワイナリーを眺めながらの食事は、今でも忘れられません。他の国に比べるとちょっと予算はかかりますが、リッチなワイン旅をしたい方には是非オススメしたいスポットです。

まとめ

今や世界中でつくられているワイン。日本でも世界各国のワインが流通していますが、やはり現地のワイナリーやバルに行って飲むワインは格別に美味しいです。

ワインの歴史を感じつつ、現地ならではの郷土料理をワインと共に楽しむ――。そんな素敵な時間を過ごしてみませんか。

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