このシリーズでは、見た目も中身も一層輝く素敵な女性になれるような「おうちワイン術」を紹介していきます。
前回のマガジンでは、ボージョレ・ヌーヴォーの実践編として、ボージョレ・ヌーヴォーの格付けや料理との合わせ方、おいしく飲むコツなどをお伝えしました。今回は応用編として、ボージョレ・ヌーヴォーの産地であるボージョレについて深堀りし、ヌーヴォーだけではないボージョレのワインを楽しむ「おうちワイン術」をお伝えしたいと思います。ボージョレのワインはキラキラ女子にピッタリのワインなので、ぜひ参考にしてください。
目次
ヌーヴォーだけじゃない?ボージョレのワインの魅力とは
ボージョレ・ヌーヴォーの産地、フランスのブルゴーニュ地方ボージョレ地区で造られるワインは、ヌーヴォー(新酒)だけに限られません。ほかの産地のワインと同様、数か月から数年の熟成を経て初めて世に出されるワインも数多く存在するのです。ですが、ボージョレ・ヌーヴォーの賑やかさの割に、日本ではあまりメジャーではありません。
ワイン好き女子の皆さんは、ボージョレ・ヌーヴォーを飲んだ暁には、ヌーヴォーではないボージョレのワインにも目を向けてみてはいかがでしょうか?きっとこれまで以上にボージョレ・ヌーヴォー解禁が楽しみになり、新たな発見もあるはずです。
そこで、まずはヌーヴォーではないボージョレのワインの主な魅力を4点ご紹介します。
いつでも受け付けられる!?ピュアで軽やかな味わい
ボージョレのワインはボージョレ・ヌーヴォーと同じく、「ガメイ」という品種のブドウから造られます。
ガメイから造られるワインは、基本的に花や赤い果実を思わせるチャーミングな香りや、フレッシュかつフルーティーな味わいが特徴のワインとなり、渋みはそれほど強くありません。そのため、渋い赤ワインが苦手な方にも飲みやすい味わいと言えるでしょう。
また、気分的あるいは体調的にあまり重たいワインを受け付けない時も、軽やかなガメイのワインならするすると飲めてしまう、などということもあるかもしれません。
ダイエットのお供にも!?ヘルシーな料理と相性抜群!
ピュアで軽やかなボージョレのワインは、こってりとした味付けの料理よりも、素材の味を活かしたような味付けの料理とよく合います。食材でいえば、ボリューミーなビーフより、あっさりとしたチキンの方が相性良好です。
このように、どちらかというと脂肪分が少なく、シンプルな味付けの料理と相性が良いので、ヘルシーな食事を志向する方にはピッタリのワインと言えます。また、ダイエットの心強いお供にもなってくれるかもしれません。
熟成させるという楽しみも
通常は早めに飲んだ方が良いとされるボージョレ・ヌーヴォーとは打って変わって、ヌーヴォーではないボージョレのワインには、適正な保存環境下において中~長期の熟成に耐えられるもの存在します。
ただ、個々のワインによって適切な熟成期間が異なるので、どれくらい先まで熟成させられるかというのは、ショップのソムリエさんなどに確認するといいでしょう。
産地による特徴の違いが楽しめる
ひとくちにボージョレのワインといっても、ボージョレ地区における産地の違いによって、ワインの特徴は少しずつ変わってきます。そのため、産地ごとの特徴の違いが楽しめるのも、ボージョレのワインの醍醐味と言えるでしょう。
後ほどボージョレの産地について詳しく解説するので、そちらもぜひ参考にしてください!
ボージョレの格付け
前回の記事でもお伝えしように、ボージョレ地区は細かい産地ごとに格付けが定められています。
ボージョレのワインの格付けは、上から順に
- クリュ・デュ・ボージョレ
- ボージョレ・ヴィラージュ
- ボージョレ・シュペリュール
- ボージョレ
の4つの階層に分かれています。
最も格上の「クリュ・デュ・ボージョレ」には、ボージョレ地区の北部にある以下の10の村が指定されています。
●サン・タムール ●ジュリエナス ●シェナス ●ムーラン・ア・ヴァン ●フルーリー ●シルーブル ●モルゴン ●レニエ ●ブルイイ ●コート・ド・ブルイイ
これらの村は、ガメイの栽培に適した水はけの良い花崗岩を基盤とした土壌のため、特に良質なワインが生み出されるのです。
また、「ボージョレ・ヴィラージュ」はボージョレ地区の北部の38の村が名乗ることができ、そのほかの産地のワインは「ボージョレ」、もしくは「ボージョレ・シュペリュール」(ボージョレよりも規定が厳しい)に区分されます。
代表的な産地とワインの特徴
最後に、ボージョレ地区のクリュ・デュ・ボージョレの代表的な産地と、それぞれの産地のワインの特徴をご紹介します。
ムーラン・ア・ヴァン
「風車」という意味をもつ産地で、その名前はブドウ畑にある古い風車に由来します。
この産地の土壌はマンガンの鉱脈が入り込んでおり、その影響でしっかりとした骨格の肉厚なワインが生まれます。
なお、「ムーラン・ナ・ヴァン」と発音されることもあります。
サン・タムール
クリュ・デュ・ボージョレの最北部に位置する、特に優しく繊細な味わいのワインを生み出す産地です。
また、「聖なる愛」という意味をもつ産地のため、デートで飲んだり、クリスマスやバレンタイン、結婚祝いの贈り物にもピッタリです。
モルゴン
片岩と火山岩から成る土壌で、そのワインはガメイのワインとは思えないほど、力強く濃厚な味わいになります。ほかのガメイのワインと飲み比べるとその差は歴然なので、機会があればぜひ試してくださいね。
まとめ
ボージョレ・ヌーヴォーの応用編として、ヌーヴォーではないボージョレのワインについて深堀りしました。
ヘルシーな食事と相性が良く、熟成させたり飲み比べたりする楽しさがあるなど、見た目も中身もケアを怠らないキラキラ女子にはピッタリのワインなのではないかと思います。
ボージョレ・ヌーヴォーを楽しんだ暁には、ぜひボージョレのワインをお手に取られてみてはいかがでしょうか。
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