このシリーズでは、見た目も中身も一層輝く素敵な女性になれるような「おうちワイン術」を紹介していきます。
前回のマガジンでは、ボージョレ・ヌーヴォーの入門編として、ボージョレ・ヌーヴォーの産地やブドウ品種、歴史などの基礎知識をお伝えしました。
今回は、実践編として、ボージョレ・ヌーヴォーの格付けや料理との合わせ方、おいしく飲むコツなど、より上手におうちでボージョレ・ヌーヴォーを楽しむ「おうちワイン術」をお伝えしたいと思います。ぜひ参考にしてください。
目次
ボージョレ・ヌーヴォーにも格付けがある!?
ボージョレ・ヌーヴォーの産地、フランスのブルゴーニュ地方ボージョレ地区のワインには、フランスのワイン法で格付けが定められています。
「格付け」と聞くと、「難しそう…」とお感じになるかもしれませんが、ボージョレ・ヌーヴォーの場合、押さえておくべき格付けはたったの2種類なので、あまり難しく考える必要はありません。
ボージョレ・ヌーヴォーの格付け
ボージョレ・ヌーヴォーの格付けは、上から順に
●ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー
●ボージョレ・ヌーヴォー
の2区分に分類されています。
「ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー」に区分されるのは、ボージョレ地区のなかでも指定された38の村で生産されたワインで、その他のエリアで生産されたものが「ボージョレ・ヌーヴォー」に区分されます。
「ボージョレ・ヌーヴォー」にもおいしいものはたくさんありますが、一般的に「ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー」の方がより芳醇で濃厚な味わいと言われます。ただ、価格は「ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー」の方がお高めです。
そのため、時と場合、予算に応じて使い分けたり、または飲み比べてみるなどしても楽しめるでしょう。
ボージョレ・ヌーヴォーと相性のいい料理は?
せっかくおうちでボージョレ・ヌーヴォーを楽しむなら、相性のいい料理と合わせて楽しみたいという方も多いのではないでしょうか?そこで、次はボージョレ・ヌーヴォーと相性のいい料理をご紹介していきたいと思います。
基本的に、ボージョレ・ヌーヴォーはフレッシュかつフルーティーな軽やかな味わいが特徴のため、ボリューム感のある料理や濃厚な味わいの料理より、ほどほどのボリューム感や味付けの料理が好相性です。以下、特におすすめの料理を3つご紹介します。
生ハムやサラミなどの加工肉
ワインのおつまみとしても定着している生ハムやサラミなどの加工肉。基本的に、程よくコクがありながらも重たすぎないため、特にボージョレ・ヌーヴォーのような軽やかな味わいの赤ワインとは抜群の相性です。
ちなみに、フランスではお肉から作られる加工食品のことを「シャルキュトリー」といいます。そして、このシャルキュトリーの本場であるリヨンという都市が、ボージョレ地区のすぐ南に位置するので、地理的な近さからも相性が良いと言えそうです。
フレッシュタイプのチーズ
ワインのおつまみの定番といえば、やはりチーズなのではないでしょうか。とはいえ、チーズにもワインにもさまざまな味わいのものがあるため、皆が皆、相性がいいとは限りません。
ボージョレ・ヌーヴォーのように、フレッシュさが持ち味のワインには、同じくフレッシュタイプのチーズがよく合います。フレッシュタイプのチーズとは、熟成を経ずに造られたチーズのことで、その代表例としては、モッツアレラチーズやカッテージチーズなどが挙げられます。
これらのチーズは、サラダにトッピングするなど、さまざまなアレンジができるのも魅力なので、ぜひ思い思いにアレンジして、ボージョレ・ヌーヴォーとの相性をお楽しみくださいね。
トマトソースを使った料理
ボージョレ・ヌーヴォーのように果実味が豊かで渋みがそれほど強くない赤ワインは、爽やかな甘みと酸味を感じるトマトソースを使った料理とも好相性です。
具体的な料理名としては、トマトソースをベースとしたパスタやピザ、ラタトゥイユ、チキンのトマト煮込みなどが挙げられます。
トマト缶などを使えば手軽に作ることができるので、ぜひボージョレ・ヌーヴォーと共に自慢の手料理を振る舞ってみてはいかがでしょうか?
ボージョレ・ヌーヴォーをおいしく飲むポイント
最後に、ボージョレ・ヌーヴォーをおうちでおいしく飲むポイントを2つご紹介します。
軽く冷やして飲む
「白ワインは冷やして、赤ワインは常温で飲む」というのがセオリーではありますが、ボージョレ・ヌーヴォーの場合、ほんの少し冷やして飲むと、一層風味が引き立ちます。ただ、キンキンに冷やしすぎるのはNG。
最もおいしく飲める温度は10~13度。室温に置いておいたボトルを5~10分ほど氷水に浸すと、ちょうどよい温度になります。
早めに飲む
ワインのなかには何年も熟成させた方がおいしく飲めるワインもありますが、ボージョレ・ヌーヴォーの場合は、フレッシュさが持ち味なので、早めに飲むのがおすすめです。逆に、時間が経ってしまうと、せっかくの風味が損なわれてしまう可能性もあります。
なお、抜栓後は再びしっかりと栓をして冷蔵庫に入れれば、数日間はおいしい状態をキープすることが可能です。
まとめ
ボージョレ・ヌーヴォー解禁に先立ち、ボージョレ・ヌーヴォーの格付けや料理との合わせ方、おいしく飲むコツなど、より上手におうちでボージョレ・ヌーヴォーを楽しむコツをお伝えしました。
ぜひ今年はおうちでボージョレ・ヌーヴォーとおいしい料理と共に特別な時を過ごされてみてはいかがでしょうか。
【お知らせ】
Wine’s HEARTはLINEでのコミュニティー運営や、各種SNSで情報発信を行なっています!是非下記URLよりチェックしてみてください♫