このシリーズでは、見た目も中身も一層輝く素敵な女性になれるような「おうちワイン術」を紹介していきます。
シリーズ第13回目は、芸術の秋にちなんで、おうちでワイン片手にワインラベルのアートを鑑賞する「おうちワイン術」。ワインを飲みながらラベルやボトルに描かれたアートをじっくりと鑑賞することで、キラキラ女子には欠かせない豊かな感性や審美眼が磨かれます。さらに、そのワインとアートとの世界観にどっぷりと浸れば、おうちにいながら非日常体験ができてしまうのも魅力。
そこで、今回の記事では、おうちを美術館に変えてしまうようなアートなワインをご紹介します。ぜひ参考にしてください。
目次
アートなワインの代表格:シャトー・ムートン・ロートシルト
アートなワインの代表格と言えば、やはり何と言ってもシャトー・ムートン・ロートシルトでしょう。まずはその概要から簡単にご紹介します!
シャトー・ムートン・ロートシルトの概要
シャトー・ムートン・ロートシルトの歴史は、1853年にイギリスの実業家ロスチャイルド(ロートシルト)家がフランスのボルドー地方のシャトー・ブラーヌ=ムートンを買収したことに始まりました。
その後、1855年のパリ万博開催にあたり、ボルドー地方メドック地区の格付けが制定され、シャトー・ムートン・ロートシルトは二級に格付けされまた。これを不服に思ったシャトーのオーナーは長年にわたって努力を重ね、1973年、ついに悲願の一級への格上げが認められたのです。
こうして、シャトー・ムートン・ロートシルトはメドックの格付けで2級から1級に昇格した唯一のシャトーとして、5大シャトーへの仲間入りを果たしたのでした。
そのワインの特徴は、はっきりとした樽の香りと、タンニン(渋み)がしっかりと感じられる濃厚な味わいです。
また、1946年以降は毎年違う芸術家によってラベルがデザインされていることでも話題を呼んでいます。これまでにシャガールやピカソなどの超有名な画家から、堂本尚郎氏や出田節子氏などの日本人画家まで、そのラベルを彩ってきました。
シャトー ムートン ロートシルト 2015
ボルドーにおける極めて秀逸なヴィンテージと言われる2015年の1本です。
ラベルを手掛けたのはドイツの画家であるゲルハルト・リヒター氏。世界で最も注目を集める重要な芸術家のひとりで、「ドイツ最高峰の画家」とも呼ばれています。
鮮やかに重なり合った躍動感のある色彩が、さまざまな香りや味わいが幾重もの層になって現れる偉大なワインと相通じるところがありますね。
シャトー ムートン ロートシルト 2012
こちらもボルドーにおける優良ヴィンテージである2012年の1本です。
ラベルを手掛けたのは「現代のピカソ」と呼ばれるスペインの画家、ミケロ・バルセロ氏。シャトー伝統のエンブレムを現代風にアレンジした作品で、2頭の牡羊が描かれています。
その形勢が互角なところから、偉大なワイン特有のバランスの良さと調和のとれた味わいを感じさせられますね。
ほかにもあります!アートなワイン
シャトー・ムートン・ロートシルトのほかにも、有名な画家やアーティストがデザインを手がけたアートなワインはいくつもあります。
ここでは、特におすすめのアートなワインをピックアップしてご紹介します。
ペリエ・ジュエ ベル・エポック
「アート・オブ・シャンパン」と称されるペリエ・ジュエのシャンパーニュ、ベル・エポック。ボトルには「アール・ヌーヴォーの巨匠」とも呼ばれるエミール・ガレがデザインしたアネモネの花が描かれています。
シャルドネを主体としており、柑橘類や白い花を思わせる香りと、繊細でエレガントな味わいが特徴のシャンパーニュで、アネモネの花はこのシャンパーニュの特徴を見事に表現していると言えるでしょう。
優雅な気分に浸りたいときにはピッタリの1本です。
ポン・デ・ザール ユエ・ミンジュン ラランド・ド・ポムロール 2012
ワインのブランド名、「ポン・デ・ザール」とはフランス語で「芸術の架け橋」という意味。その名前にはワインと芸術の融合という意味にとどまらず、ワイン産地同士や西洋と東洋、人と人との架け橋になりたいという意味が込められているのだそう。
ラベルデザインを手掛けているのは世界で高い評価を受ける中国人画家のユエ・ミンジュン氏。
産地はフランスのボルドー地方ラランド・ド・ポムロール地区。ブドウ品種はメルロー主体で、イチゴジャムを思わせる芳醇な香りと、濃厚で丸みのある果実味が特徴的。
ワインやアートに国境がないことを実感させられる1本です。
シュルンベルガー キュヴェ・クリムト
ウィーンのアール・ヌーヴォー画家、クリムトの生誕150周年を記念して造られたオーストリアのスパークリングワインです。ラベルに描かれているのは、『接吻』というクリムトの代表傑作。黄金色が多くあしらわれた、華やかで甘美な印象の作品です。
ワインはシャンパーニュと同じ瓶内二次発酵の製法で造られており、優美な泡立ちと芳醇で華やかな香り、洗練された味わいが特徴的。
甘美な気分に浸れること間違いなしの1本です。
マンズワイン 北斎3776
江戸時代に日本で活躍した浮世絵師、葛飾北斎の『富嶽三十六景・神奈川沖浪裏』がラベルに描かれた日本のスパークリングワインです。
長く続く泡立ちに、みかんなどの和柑橘を思わせる爽やかな香り、自然な甘みを伴う味わいが特徴的。金箔も入っているので、食卓も華やかに彩られ、お正月などにも最適の1本です。
日本のアートと日本のワインのすばらしさを堪能できること間違いなし!
さらに、葛飾北斎の浮世絵は海外でも人気が高いことから、海外の方へのプレゼントにもおすすめです!
まとめ
芸術の秋ということで、アートなワインをご紹介しました。
一般的にワインのラベルのデザインには生産者の意匠が反映されるもの。そのため、すべてのワインにアートの要素があると言えます。
ぜひおうちでワインを飲みながらラベルのアートを鑑賞し、より一層キラキラ輝くための豊かな感性を養ってみませんか?
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